この記事の要点

  1. 料理代行は介護保険の外にあるサービスで、介護や見守りの代わりにはなりません。まず介護保険の訪問介護(生活援助)で受けられる手助けを確かめます。
  2. 訪問介護では、家族のための家事など本人への直接の援助にあたらないサービスは受けられません。相談先はケアマネジャーや地域包括支援センターです。
  3. 頼む前に本人の同意を取り、食べやすさの希望は「小さめに切る」「一回分ずつ小分け」のように具体的に伝えます。嚥下調整食や治療食は医師・管理栄養士に相談します。

高齢の親の食事に料理代行を使う前に、まず本人の同意を取り、介護保険の訪問介護で調理の手助けを受けられるかを確かめます。料理代行は介護保険の外にあるサービスで、介護や見守りの代わりにはなりません。

そのうえで、作り置きとして頼む範囲と、家族が担う連絡や確認を分けて決めると、頼んだあとに困ることが減ります。

介護保険の訪問介護と料理代行は、別の仕組み

介護保険の訪問介護には、掃除・洗濯・買い物・調理などを手伝う「生活援助」があります。一方で、厚生労働省の介護サービス情報公表システムは、利用者の家族のための家事や来客の対応など、本人への直接の援助にあたらないサービスは受けられないと案内しています。2026年9月22日に確認しました。介護サービス情報公表システム 訪問介護

比べる点介護保険の訪問介護(生活援助)料理代行
利用の前提要介護認定を受け、ケアプランに位置づける認定は不要。事業者と直接契約する
作る相手利用者本人の分家族で食べる分も相談できる
費用介護保険が使え、自己負担は所得に応じた割合全額自己負担
介護・見守り身体介護は別の区分として提供される含まれない

同居の家族がいる場合の生活援助の扱いには条件があり、自治体やケアプランによって判断が分かれます。料理代行を先に決めるのではなく、介護保険で受けられる手助けを確かめてから、足りない部分を補う順番で考えます。相談先は、担当のケアマネジャーか、市区町村の介護保険の窓口・地域包括支援センターです。

最初に、本人の気持ちと同意を確かめる

家族が良かれと思って手配しても、自宅に知らない人が入ることに抵抗を感じる人は少なくありません。本人が望んでいない訪問は、続けるのが難しくなります。

頼む前に、誰が来るのか、何をするのか、本人が立ち会うのかを本人と話して決めておきましょう。留守中に頼む場合の鍵の扱いは留守にしていても利用できるかにまとめています。

食べやすさの希望は、具体的な形で伝える

「高齢なので食べやすく」とだけ伝えるより、形にして伝えるほうが担当者は作りやすくなります。

  • 具材を小さめに切る、やわらかめに煮る
  • 味つけを薄めにしたいか、いつもの味がよいか
  • 一回に食べる量で小分けにする
  • 本人が開けやすい容器か、電子レンジの操作に慣れているか
  • 冷蔵庫のどこに入れると本人が見つけやすいか

ただし、医師や管理栄養士から食事の制限を受けている場合は別です。嚥下調整食(飲み込みやすく調整した食事)や治療食は、一般の料理代行で安全を約束できる範囲ではありません。そうした食事は、医師や管理栄養士、ケアマネジャーに相談してください。保存の目安は作り置きの保存の基本も参考になります。

離れて暮らす家族が頼むときの確認点

家族が申し込む場合は、当日の連絡を誰が受けるのかを決めておきます。

  • 契約とお支払いをするのは本人か、家族か
  • 訪問の日程を本人に誰が伝えるか
  • 当日の連絡先と、作業後の報告を誰に送るか
  • 作った料理を本人が食べきれているかを、誰が確かめるか

料理代行の担当者は、体調の異変に気づいても医療や介護の判断はしません。安否の確認が必要なら、見守りのサービスや地域の支援とは別に用意してください。困ったときの伝え方はトラブル時の伝え方にまとめています。

KURIYAで相談できること

KURIYAは受付準備中です。提供を予定しているのは、ご家庭で召し上がる料理の作り置きで、対応予定地域は港区・渋谷区・千代田区・中央区・文京区です。

介護、見守り、治療食や嚥下調整食の提供は行いません。ご本人以外の方がお申し込みやお支払いをする場合の扱いは、まだ確定していません。ご家族からのご質問も問い合わせフォームで受け付けていますので、個別にご相談ください。

料金はお試し1回20,000円からで、税込・交通費込み、食材費は別です。プランの違いはサービス・プラン比較をご覧ください。

よくある質問

介護保険のヘルパーに、料理を作ってもらうことはできますか?
訪問介護の「生活援助」には調理が含まれます。ただし要介護認定とケアプランが前提で、家族のための家事など本人への直接の援助にあたらないものは対象外です。同居の家族がいる場合の扱いにも条件があるため、ケアマネジャーや市区町村の窓口に確認してください。
離れて暮らす家族が、親のために料理代行を申し込めますか?
事業者によって扱いが違います。契約とお支払いをするのは誰か、当日の連絡と作業後の報告を誰が受けるかを、申し込み前に確認してください。KURIYAでは、ご本人以外の方がお申し込みやお支払いをする場合の扱いはまだ確定していないため、個別にご相談ください。
やわらかい食事や減塩の食事も頼めますか?
「小さめに切る」「やわらかめに煮る」「薄味にする」といった家庭の希望は相談できる場合があります。一方で、医師や管理栄養士から受けている食事の制限や、嚥下調整食・治療食は、一般の料理代行で安全を約束できる範囲ではありません。KURIYAでもこれらは提供しません。